試作品の製作『ミニオーガナイザー』編 試作1号 本革と合皮のメリット・デメリット


KA-TSU先生に依頼されたL字ファスナー財布『ミニオーガナイザー』の本格的な試作の始まりです。レザークラフトのテクニックを使って、試作1号は合成皮革を試してみることにしました。

本革と合成皮革の製作メリット・デメリット

レザーは同じ一枚の中でも使う場所によって質感のムラがあり、傷などを避けながら裁断する手間と使えない部分が結構発生します。革の質が悪いと製作上も扱いにくく、良い革はそれなりに高価です。合皮には安価で効率よく裁断できるメリットがあります。しかし今回の合皮は革より少し重く、仕上がりの重さが気になりました。その点、革なら漉(す)いて薄くすることもできるのですが。。そこで小銭入れの部分だけ、ファイルの素材を使ってみることにしました。薄いポリプロピレンです。
 
本革以外の素材を使うと、レザークラフトの道具では対応できない事態も発生します。そんな時には洋裁道具や日曜大工道具も駆使して乗り越えました。革なら穴あけ位置に押し跡を付けるのですが、合皮には窪みが付かないので洋裁のチャコペーパーを利用。ファイルの素材には、糸を通す穴を小さいドリルで開けました。

ミニオーガナイザー試作1号<合成皮革+ポリプロピレン>

≪課題≫
・L字ファスナー
・A7用紙が入る 外ポケット
・小銭入れファスナー無し
・マチの一ヶ所を削除してA7用紙が入る
・鍵ポケット
・お札を挟める深いマチ
習作のL字ファスナーの財布では、外ポケットにA4を3回折ったA7用紙が入らなかったので、全体のサイズを修正しました。

試作1号の検証

出来上がった試作品は、依頼者にしばらく実際に使っていただき、使用感を聞くことにしています。不都合な点や更なる要望を明確にして、改良を重ねて完成度の高い商品を目指します。1か月ほど試用の後、KA-TSU先生からご意見をいただきながら次回の構想をまとめました。
 
≪検証まとめ≫
・全体のサイズはスマホ幅が理想。
・外ポケット不要。
・小銭入れのマチ逆希望。
・カードポケット仕切り。
・鍵の先破れそう。
 
ポケットに入れて使う中で、スマホの幅くらいに幅を狭くしたいとの要望でした。試作1号では外ポケットにA7用紙は入りますが、スマホ幅にすると無理です。A7用紙は内側に入るので、外ポケット自体無くすことにしました。内側の左のスペースはカード3枚を入れやすく仕切りを追加し、小銭入れのマチの方向も変更することになりました。鍵の先は合皮の重なりの部分を強化して対応できそうです。
 
…試作2号につづく
 

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