欲しい服がないなら作る?縫ってくれる人の新しい探し方3 縫製技術の評価を上げたい


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縫製仕事のマッチングの難しさには根深いものがあります。日本の縫製技術はすばらしいものです。細かいことが得意なお国柄ですから、当然だと思っている人も多いでしょう。だけど、高い評価と裏腹に、縫製者が報われていない現状があります。

日本女性の「たしなみ」裁縫

この現状には、昔の日本女性の縫製の歴史が関わっていると思うのです。現代、裁縫が全くできない女性もいますが、昔は日本女性の「たしなみ」のひとつとされていました。布団を打ち直したり、家族の着物を縫うのは当たり前のこととされ、針仕事という家事は、現代のレベルと違って非常に高いものでした。

今の家事としての針仕事は、ボタン付けやほつれを縫えれば合格ラインでしょう。子供のワンピースなどを縫って凄いといわれる人も、型紙から作れる人はほとんどいないはずです。ミシンもなく、子供の成長に合わせて着物を仕立て直した昔の女性達の技術は、きっとすごく高いものだったと思います。

縫製技術者の減少

ほとんどの女性が当然のように縫製が出来た頃はそれが当たり前すぎて、縫製技術は高くても仕事としての価値は認められなかったでしょうね。

徐々に着物が洋服に変わり、デザインや生地が目新しかったためか、日本の縫製業界はデザイナーが花形職業となりました。海外ではデザイナーより縫製技術者を評価すると聞きます。しかし日本では、女性の仕事が少ない時期に、内職などで縫製技術者がたくさんいて、安い賃金で働くのが当たり前となりました。

縫製は賃金が安いので技術者が減り、海外の安い人件費に流れて仕事が減り、今では型紙からオリジナルで全て縫製のできる技術者、しかも腕のいい人となると、かなり少ないと思います。残念ながら、縫製をしない人が多いので、見る目も落ちていると感じます。ブランド名に頼っていて、仕立ての良くないものや体に合っていないものを掴むケースも多いのです。

DIYで花咲く縫製意欲

そんな裁縫離れしていた日本女性に、今は縫製意欲があふれていると感じています。個人でネットショップが持てるようになって、活動する人が爆発的に増えました。
 
そんな中で、縫製がきちんと収入になるなら、趣味ではなく仕事にしたい人はたくさんいるはずです。でも成功者といえる人は、ほんの少数。仕事というほど収入にならないから、趣味としている。

趣味だと、技術の向上も必要に応じた程度になる。すると素人はその程度と思われ、すごい技術者がいても相応に評価されない。そんな悪循環が生まれているように思います。折角、意欲のある人がたくさんいるのに、その技術力を高め、労働力に変えられないものだろうか!もったいない話です。

縫製技術の評価を上げたい 

日本の縫製技術を育てたい。縫製者の活躍の場を創りたい。きっと、たくさんの縫製関係者がもどかしく思っているでしょう。縫製マッチングプラットホーム「nutte」という新しい受発注システムも、そういった志から生まれたのだと思います。日本の高い技術力を引き出し、活かしたいものです。

**「従流志不変」流れに従うも、志は変わらず**
「難問を前に立ち往生したら、流れに身を委ねよ。ただし、志は忘れるな」という意味だそうです。今はまだ何ができるか、どうしたらよいか全く見当もつきませんが、この志は忘れずに、出来ることから一歩一歩前に進みたいものです。

「欲しい服がないなら作る?縫ってくれる人の新しい探し方3 縫製技術の評価を上げたい」への2件のフィードバック

  1. はじめまして。突然失礼します。
    オーダーでお洋服作りをしているものです。洋裁の指導もしています。
    30年この道をやっていて、日ごろ自分が思っていることを的確に書いていただいてて、強く共感しました。
    facebook でシェアさせていただきます。
    洋服を作るという事、賃金とのバランス、もっと多くの人に知っていただきたいです。

  2. bobbin様
    ご訪問ありがとうございます。
    30年ですか、ベテランの方ですね。私は洋裁を本職として続けてこなかったので、bobbinさんほど身に染みてないかもしれませんが、技術が評価されないことはとても理不尽に感じます。
    共感していただけて、とても嬉しいです。
    手作りブームで消費者の方々にも、モノづくりの大変さや技術レベルなどに、少しでも目を向けてもらいたいと願っています。

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